2007年10月19日

宮本常一生誕100年<武蔵美の公開講座>

Filed under: ,社長ブログ — boss @ 10:24 AM

母校(武蔵野美術大学)の公開講座で宮本常一生誕100年が開かれることを知った。そして、講師は「東北学」で有名な赤坂憲雄先生と宮本先生の晩年の秘蔵っ子とも言って過言でないあの相澤韶男(本校の民俗学教授)先輩である。相澤さんは建築科の1年先輩であって、当時、学業というより旅好きということで、話が合い、私も誘われるまま民俗学研究室に入り浸ることになった。彼の卒業制作には1ヶ月も泊り込んで手伝い最優秀賞をもらったことや、その後、彼のライフワークになる大内村の調査の参加など、いろいろ手伝いをさせてもらった。見るもの聞くものみな楽しかった40年前の青春時代を思い出し講座を申し込んだ。

公開講座の表題「教育者としての宮本常一」を表現するために、話の内容は現代の話だが、参加者全員を当時の研究会の仲間に見立て、相澤さんが報告者及び宮本先生という二役を演じ、赤坂先生が研究員を代表して質問をする形でで研究会を復元しながら進んだ。スライドに映し出された宮本先生の柔和な顔と、先生ならそんな風に話したであろう相澤さんの声色に今となっては宝物のような時間と話であったことに気付かされた。ほんの些細なことと思えるようなことの中に自分の目と足でで比較し検討しながら捉える観察力を持つことの大切さをしっかり教わったはずなのにどこに忘れてしまったことであろうか?

話は相澤さんが中国の雲南省で見つけた粗雑な漆の椀の話から始まった。中国では基本的には椀は無かったはずだ。不審に思った相澤さんはその製造元までたどり着いたが、木地などの残骸は有ったが、すでにその工場は価格でやってゆけないのでお茶の工場に変わっていた。日本の伝統技術がどうやってここに伝わったのか、なぜ椀つくりは定着しないのか。この国では椀でなくて碗つまり磁器の文化なのだそうだ。近くの景徳鎮の話から日本の漆、特に会津塗りの話になり、塗り職人は木地職人であり同時に道具を自分で作る鍛造職人であったこと。さらに里山と村のすみわけの話になり、大内村の話になった。

当時の研究会は終わると鷹の台の駅近くの「天平」で反省会が開かれた。これがみなの楽しみで、いつも先生のご馳走であった。20人ぐらいだから店の主人も料理を作ってしまうと暖簾を降ろしてカウンター越しにいっしょに聞いていたことを思い出す。美大の生徒は良い目をもっていると眼を細くしておだてられ皆でがんばったのを昨日のように思い出す。

なんと公開講座はここも真似てあって会場の地下のお店でしっかり反省会も開かれた。久しぶりの相澤さんとの話は40年の月日を忘れる一時であった。

2007年10月12日

どうなる設計基準 2

Filed under: ,社長ブログ — boss @ 11:47 AM

<改正建築基準法の内容>

あの構造計算書偽造事件により、建築主事などの行政側の審査能力が著しく不足していることが証明され、いやむしろ現在のコンピューター時代に対応していない実態が露呈した。そこで新しい改正法では構造設計の専門知識のある判定員を外部に求め第三者機関による構造計算適合性判定を義務づけることになった。

一定規模以上の建築物は、今までの審査機関とは別に構造の専門家によるピアチェック(2重チェック)を義務づけることになった。つまり構造設計の際に生じるミスを第三者の視点でチェックすることがねらいだ。このシステムを導入することで確認審査は二つのルートで行はれる。そして、申請者は確認申請をする機関を選ぶことはできるが適合性判定を行う機関を選ぶことはできない。一つの考え方をまったく別の角度から見直すシステムだ。

そこで行政は都道府県の知事などが指定する構造計算適合性判定機関を早急に全国に立ち上げねばならないことになった。ピアチェックとして新たに別ルートで審査する日本建築センターや日本建築総合研究所など広域に展開する機関が全国的に順次できる見通しだそうだ。もちろん短期間には対応できるはずがない。しかし、改正建築基準法は今年の6月20日にすでに施行されてしまった。そんなわけで、行政は早急にというより今すぐ、建築構造を総合的に判断できる人材の確保とその認定が必要であり、また、その判定員の全国的なレベルの統一も必要だ。

方針はともあれ、実際の設計業務では、大変な混乱をきたしており、今の段階では確定できない事項も多く、確認申請が大幅に遅れたり、受け付けられていない。このことは、建設業界はもちろん経済界にも多大な影響を及ぼし、大きな社会問題になりつつある。

性悪説に立つ改正建築基準法のリスクは審査する側はもちろんだが、それ以上に我々設計者が多く負うことになる。もちろん建物の安全を確保するための事であるが、審査機関というか行政の責任回避のために膨大な書類を提出し、ピアチェックを受ける部分も少なくない。それは設計内容に関係ないことで、新たな設計事務経費を多くを発生させることになる。我々設計者はそのことを依頼者である施主に理解を求めねばならない立場にたたされることになった。

2007年10月3日

私の減量作戦<小山内理論> 3

Filed under: ,社長ブログ — boss @ 4:17 PM

100kgの大台だけはいやだと思って始めた減量ですが、食事制限で、4kgほど減量するのに2ヶ月もかかり、その後、小山内理論を知り、朝食を抜いてすぐに2~3kg減量した。しかし、その後は一向に減ることは無い。ちょうど良い状態でバランスしているのかもしれない。しかし、体重とは別に思わぬ副産物がある。まず、1食抜いた次の食事や好きなものを前にしたときの馬鹿食いは無くなった。というよりもう充分という感覚が分かった。目でこのくらい食べれるはずだと思うのと、体が必要としている量は違うのだ。つまり、出されたものはすべて平らげる習慣を捨てることができた。それと、体が軽くなり、腰痛と肩こりが無くなった。しかし、良いことばかりではない。小山内理論の「夕食はしっかり食べよ」により、永く控えていた油ものと酒を復活したせいか、他の数値はすべて順調に推移しているのに尿酸値だけが上がった。酒はともあれ油ものは少し控えよう。

アメリカ旅行中、彼らの食事のボリュームにはびっくりしたが、一つだけとても不思議でならないことがあった。朝食付きのモーテルに泊まることが多かったが、どこも簡単なバイキングでコーヒーとミルクとコーンフレークか甘い菓子パンとささやかな果物が置いてあるだけで、ハムやソーセージなど日本の朝食に匹敵するものは何も無かった。つまり、彼らの朝食は血糖値を少し上げるためにコーヒーや菓子パンを少しほうばるだけで、日本のようなきちんとした食事はしていないのだ。まさに小山内理論を実践していることになる。

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