おじさん達のベトナム旅行 6
<フエからハノイ>
ハノイへは昼過ぎの飛行機で午前中はホテルでゆったりとした。ホテルはなだらかな谷間に蓮池とプールを囲んでコテッジ、レストラン、エステサロンが森の中にちりばめられている。晴れたらゆっくりくつろいで泳だりすることもできたはずだ。エントランスの周りには実演している店舗棟がいくつかあって、お土産品など見てまわった。
小さな飛行場から飛びたった飛行機は1時間程でハノイに着いた。朝食なしの私には、機内食のスナックサンドだけではさすがに腹が減った。しかし、バスを待たせてあるので立ち寄るチャンスが無い。高速道路を降りると街は建設ラッシュとオートバイと自転車の波で目眩がしそうだ。遠くにエッフェル塔と同じ設計のロンビエン橋が見え、まもなく旧市街に入った。蟻の行列のようなヘルメットの群れの中で車はほとんど動かない。
ぼく達はホテルを旧市街の中にお願いした。”クウォック ホア”はまさにど真ん中だ。O夫妻は3時間ほど私用があるそうで、6時に家庭料理がうまい”クァンコムフォ”で待合わせた。荷物を降ろし、一息入れてぶらぶら歩くとちょうど良い時間に着きそうだ。
街に出て驚いた。店と歩道と車道の境がわからない。信号が変わると軍隊のようなヘルメットの一団が押し寄せてくる。思わずたじろいてしまうが、それではだめらしい。ホテルで注意されたことは、手荷物の注意と、道を横断するときは足を速めても止まってもだめで、相手の顔を見て、同じスピードで歩き続けなければならないらしい。10分も歩くと頭が痛くなって、喉がいがらっぽくなる。しかし、幸いなことにこの街には大きな蓮池がいくつもある。
蓮池ほとりを歩くと、頬かむりのおばさんが七輪に小さなフライパンで何か作っている。これだ!思わず注文すると、ごつい手で玉子二つに調味料とちょっと不気味な色のソーセージを一緒に炒め、あのふんわりしたフランスパンを片隅で一緒に焼いて、縦に割って入れてくれた。うまい~!腹もすいていたし、皆で少しずつ食べたせいかも知れないが、これは絶品だった。
雨はなかったが、夕方になると涼しくなる。日が落ちると散歩より一刻も早くレストランに着きたくなった。”クァンコムフォ”は写真付きのの豊富なメニューが整っていて、美味しそうなものばかりだ。重いものは0夫妻が来てからと思いながら、おつまみ風のものとワインだけで、かなり盛り上がってしまた。田んぼのエスカルゴと書いてあったものが気になって頼んだら、真っ黒な大きな田螺の茹でたものだった。O夫妻が合流する頃には飲みすぎで気が大きくなり、食べ切れないくらい頼んでしまい、あとで女性群からお目玉をもらった。
ほろ酔いで店を出て、街をぐるっと巡りながら帰った。昼ほどの二輪車の大群は無く歩きやすい。しかし、ホテルの周りの旧市街だけはは遅くまで賑わっている。中心のハンダオ通りには夜店も並び、昔の縁日のようでとても懐かしい。

