インドへの憧れ 1
体を壊していた親友のO氏がインドに行きたいと言って来た。僕も心のどこかにインドへの憧れは持っている。ただ、ここだけは一度興味を持ってしまったら長く引きずりそうで、ちょっと避けていたところである。しかし、今回はO氏の快気祝いで、最初のインド旅行でもある。あまり深入りせずに、ツアーで軽く上辺を覗く気分で出かけることにしようと思う。
早速、気になっていた「インド建築案内」を取り寄せてみた。著者の神谷武夫氏の調査能力に驚嘆した。氏は建築家であるが、淡々と綴られた写真とコメントは20年にわたり一人でインド各地を調べあげたた濃密な報告書である。ページをめくる度に、もっと若くしてこんなしてインドに出会ってしまったら、形は変わっても同じ様にのめり込んでいたかもしれない共感とともに恐怖を感じてしまった。
やはり、インドは軽く見過ごせるような場所でないのかもしれない。写真で見る建築群だけでもこの熱気である。たとえツアーで行ったとしても上辺だけにはならない気がする。インドにはもっと底知れない深さがありそうだ。どこまで垣間見ようとしても尽きることは無く、そのレベルの濃厚なインドがありそうだ。今度ばかりは建築中心に見るなんていう事にことにこだわらないインドそのもののカオスが見たくなってきた。