2009年7月28日

南イタリア・車で周遊<セジェンスタ~マルサーラ>

Filed under: 旅行日誌,社長ブログ — boss @ 9:33 AM

神殿の反対の高い丘にバスで向かった。あたりには何も無い。どうしてこんな内陸の丘にギリシャ神殿を造ったのだろう。15分ほど走った駐車場からさらに登った頂上に、涼やかな風の中に住宅のような遺跡があり、その横に立派な円形劇場がある。なぜ展望が一番素晴らしい場所に劇場を造ったのだろう。丘のバス停のあたりに街区の遺跡もある。しかし、神殿らしきものは無い。外から最も目立つ場所に神殿を造るのが普通である。この疑問はバスを降り、麓の丘の神殿を見て、さらに膨らんだ。この神殿には内陣の跡が無い。列柱だけの神殿である。ここでは外敵に威圧を与える必要が無いのか? 内陣の意味は変容してしまったのか?

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この旅で最初に見たギリシャ神殿の遺跡であったが、謎が膨らむばかりだ。しかし、大自然の中に、数学に裏付けられた列柱の美しさは当時の人たちにどんな衝撃を与えた事だろう。そんな感激を胸に丘を下った。ごろ太石が散在する駐車場だったが、広くて空いていたので、しばらくSINさんのクラッチ操作の練習場にした。そしてすぐにエリチェに向かった。案内書によると相当の山道らしい。

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高速を飛ばして、近づくとエリチェは平地に突然現れた大きな岩の塊のように見えた。高さは700m以上有るそうだ。なぜこんな大きな岩山の頂上に人が住む必要が有ったのだろうか?確かに守りには良いかもしれない。生活用品はロバが運んだのだろうか?何を暮らしの糧にしていたのだろうか?登る前から疑問が沸き起こる。何千年もかかって造ったのかもしれない道は、急な坂ではあったが、対向車が少ないので、何とか登った。岩山の頂上は松林もあり、街の門の外にはバスのロータリーや駐車場もあリ、意外と広々している。しかし、門を入るとそこには山岳都市特有の石造りの街があった。

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僕は昔、山岳都市のペルージアに暮らしたことがあるので、このような街に入るだけで胸が騒ぐ。迷路を抜けて、トラーパニ側に出ると、岩山の上にどのようにして造ったのかと思う教会と城があった。 城は外壁は変えずに内部はリホームされ、ホテルとレストランになっているようだ。入り口には4ッ星のマークがついていた。眼下にはトラーパニの街並が見える。そこはポエニ戦役の頃、最初にカルタゴの植民地になった街と聞く。アフリカに最も近く、アラブの影響も大きい地域である。トラーパニのカスパのような街並はぜひ見たいところであったが、今日の宿はさらに南のマルサーラであり、距離もある。もう5時であり、ナビの調子も良くない。

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心残りだったが、僕たちは高速に乗って、マルサーラに向かった。残念ながらナビは完全に電池切れで役立たない。ネットのコメントと写真ではホテルは昔のお城を改造したようで、高速を降り、この道の左側の丘に有るはずだ。しばらく走るとマルサーラの街に入った。左側に道があると小高い丘の誘惑に負けそうになる。ついに左にもマルサーラと書いてある標識で曲がってしまった。すぐに右に曲がって平行に走るつもりだったが、その道は新しい道で、バイパスのようだ。車内の意見は「戻れ!」だったが、マルサーラは岬の街である。僕は真直ぐ行けば必ず海に出ると確信した。そして海に出て右折して中心街に向かった。まもなく、SINさんの驚くべき注意力で電柱の小さなホテルの看板を見つけた。近くのBARで訪ねると、次の信号を右折して2つ目の信号を更に右折して登った所だと教えてくれた。右折したが、信号がなかなか無い、かなり離れていたが、彼の案内は正しかった。

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ホテルは城というより、大きなつくり酒屋のようであり、城門を入ると中は、広い駐車場とガーデンがあり、再び、城の中門に入る形になっていた。中では結婚式の披露宴も行われていて、宴会場も有るようだ。チェックインして8時の夕食の予約をした。食事はあちらでと宴会場の方を指差した。城内にも宿泊施設はあるようだが、僕たちは地図と鍵を2個づつ渡されて、1つは駐車場の隣のガーデンの鍵だと言われた。地図によるとガーデンにはプールや屋外レストランを中心に森の中に散在するクーポラが宿泊施設で、テニスコート等も有るようだ。

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竪穴住居のような白いクーポラの中は居間とベッドルームに仕切られている。小さな鎧戸の窓が付き、それなりに居心地は良い。荷物を運び込むと早速、シャワーを浴びて、下着を洗濯をした。外の植木に干したい気分だったが、もう日が落ちそうだ。シャツを着替え再び城の中のレストランに向かった。

所々に原石を残して塗りこめた漆喰の白い部屋の窓際に5人のテーブルが用意されていた。ここで上手に喋れなければ、今までの努力が報われない。いかにも品の良いサーバーに、昨日の反省から、まず「僕たちはたくさん食べることが出来ない。コースの中を選んで、シェアして食べてよいか?」と聞くと、「シー ベーネ プレーゴ」(もちろんどーぞ)と言ってくれた。気分を良くして、前菜は2皿、それにトマトだけのサラダ1つ、プリモの3品までは皆でメニューの英語を見ながらバランスよく頼んだ。いやいやこの料理は本格的で、どれも上品で美味しく、しかも地元のワインが素晴らしく、すっかり気分を良くした。これならセコンドは皆で好きなものを1皿ずつ頼んでもでも大丈夫と確信した。さすがに、充分な量であったが、中でも牛のワイン煮やススキのソテイが抜群で、感激がひとしおであった。ここまで来たらデザートもと言う事で始めてのフルコースになった。

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  1. セジェスタの神殿は周りの状況や神殿そのものの造りからして、ギリシャ
    神殿とは目的がちょと違っていたのかもしれないね。
    ホテルの食事は美味しかったし、頼み方も上手くいって やっと落ち着きました。車とナビがだめなので、食事が駄目だとがっかりだよ。

    コメント by shinichi — 2009年7月29日 @ 11:11 AM

  2. そうなんだよ!
    セジェンスタ神殿は他のギリシャ神殿とは
    少し違うような気がして仕方ないのです。
    しかし、食事は美味しかった!
    それだけですべてが許される。
    それが旅だよね!

    コメント by boss — 2009年7月29日 @ 4:38 PM

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