2009年8月19日

南イタリア・車で周遊<ラグーサ~シラクーサ>

Filed under: 旅行日誌,社長ブログ — boss @ 6:01 PM

食事を終えて、先程感激して眺めたラグーサの東の谷の麓をちょっと残念な気持ちで見送りながら、次の街モディカに向かった。地図で見ると四方から放射状に幾つもの道を集めている。N115が外周に有るから大丈夫と思ったが、ここで完全に迷ってしまった。左にモディカの旧市街と教会を見て、真直ぐと思ったが、突然進入禁止になった。道なりに右に曲がったら、ナビが突然分らないサインを出だした。一方通行を関係ない方向に進んでしまったようで、店に飛び込んで聞くのだが、難しくて埒があかない。後ろから来た子供連れのシニョーラが、見かねて「私の後について来なさい。」そう言うと素晴らしい運転技術で細い道を中心まで戻り、また別の街角まで連れて行ってくれた。「後は真直ぐよ!」と言って手を振って去っていた。

0907280121

教えられた道はN115ではない石垣の畑の中をほとんど目標も対向車も無い田舎道で地図では確認できず不安だったが、忘れた頃にシラクーサやノートの標識が現れ地元の人だけが走る道のようだ。途中の街を飛ばしてノートに向かっているようだ。ノートはギリシャの植民地時代にはアグリジェント、ジェーラ、シラクーサと並んで栄えた街だったが、17世紀の震災の後、バロック様式の美しい新都市を造りあげているようだ。しかし、早くシラクーサにたどり着きたい僕たちはこれを見ることも無く街中を抜けた。

r0016154

シラクーサに近づく頃には、ナビは完全に放電し、使い物にならない。ここからは、道路地図とツトムさんからのファックスだけが頼りだ。幸いにホテルは旧市街の中心のオルテージア島を越えた海岸に面するようだ。シラクーサはさすがに大きい街で、目標を見失ったら迷いそうだが、島はすぐに分り、何とかそこを抜けてホテルに近づいた。こんなにも中心に近くて駐車場が確保されたホテルのコメントに不信を抱いたが、住所のあたりを曲がるとホテルが見えた。飛び込んで駐車場はと聞くと前の道が突き当たりで海まで黄色い線が引かれそこに誘導された。ホテルは三ッ星のために改装中だったが、3階からのオーシャンビューも素晴らしく。改装が完了すると良いホテルになるだろう。

r0016165

オルテージア島までの距離を確認して、歩いて向かった。私有の浜があるのか海岸をずーと歩く道は無い。島に渡った橋の袂にオレンジとレモンをケースにいっぱい詰めた屋台があった。生絞りオレンジを頼んだがバイトのようで素早く作れなくてかなり待たされた。しかし、この生絞りオレンジこそがイタリアの夏の味である!陽が傾き始めると人々が島に集まり始めた。メインロードを外してドーモ広場に向かった。人が溢れると細い弓形のドーモ広場は閉塞感と熱気が共鳴するような広場だ。ドーモのファッサードはロマネスクだが、聖堂は古代のドーリア式のギリシャ神殿の形で造られた不思議な教会である。

r0016162

広場を更に南に進むと海に出た。海辺のステージでは30人ほどの若者が音楽に合わせてサイクルマシンを扱ぐパフォーマンスをしている。人気スターが参加しているのかたくさんの人を集めて大変な盛り上がりだ。その隣にはパピルスが自生するアレトーサの泉があり、確かに島なのに大量の湧き水が流れ込んでいた。

r0016167

そこから南の海岸淵の一角はレストランのテーブルが続き、ここで落日と海を見ながらのディナーは最高のご馳走であると思った。値段なんかかまわない豪勢に行こう!周りを見るとムール貝を山のようにして食べている。ムール貝のスープと手長海老のにんにく炒め、スパゲッティ・ボンゴレ等美味そうな海の幸を知ってる限り注文した。ムール貝のスープは大きなバットに山盛りに出されたが、スープはほとんど無い。しかし、この少ないスープが美味しくて汁をパンに付けると最高である。目の前のガラスの冷蔵庫中を指差してこれどうするのと聞きながら頼むのは最高で、言葉なんか関係ない。散々飲んで、食べたようだが、会計はそれ程でもなかったようだ。9時も過ぎているのに島の人の波は減る事も無く、にぎやかな中心街を抜け、ほろ酔いで散歩しながら帰った。

コメントはまだありません »

  1. 生絞りのオレンジではのんびり待つことを勉強したね。

    ドゥオモのファサードはちょっとさっぱり気味だけど、やはりバロックじゃないかな。側面の外壁の柱は紀元前のドーリア式の列柱だそうです。入れなかったけれど、内部にも古い建物を利用した跡があるとのことです。
    石造りの建物は意匠を変えたり、部分的に利用されたり、あるいは石材として再利用されたり、色々あるようです。
    ファサードが中途半端なのもそんな関係があるのかもしれないね。

    コメント by shinichi — 2009年8月20日 @ 2:17 PM

  2. 本当に文化が複雑に絡み合って面白いね!
    時間が有ったらじっくり観察すると
    楽しい事を発見しそうだね。
    再び行く事があるか分らないが、
    できることならこのあたりを
    もう一度ゆっくり廻りたいね!

    コメント by boss — 2009年8月21日 @ 11:00 AM

この投稿へのコメントの RSS フィード。

コメントする

HTML convert time: 1.232 sec. Copyright ©2007 ikenogumi.inc