南イタリア・車で周遊<トロペア~レッチェ>
爽快に目覚めた。もし、時間にゆとりが有ったらピタコラスが活躍したクロトーネがある最南部をゆっくり走りたいところであるが、今日は長靴のつま先から踵のレッチェまで走らねばならない。トロペアを海岸沿いに北上し高速に乗り、スッペザーノからイオニア海に出た。ここは本当にイタリアかと思うような平坦な道を真直ぐ海沿いに北上して、ターラントに向かった。
ターラントは3つの海(湖)を橋で結んだ古代では地中海貿易の要として栄えた街である。大海と小海を数珠のように橋でつないだ街で旧市街の島には要塞として使われたお城がある。お城の前の駐車場に車を停めてあたりを少しだけ散歩した。回転式のジレボレ橋を渡ると区画整理された新市街であるが、橋の袂にクレープ屋のような屋台があった。僕たちは、もうお腹がすいて何処でも良かった。ここでは向かいのBARでクレープの生地にお好みの具を注文するらしい、何種類もの野菜のオイル煮やプロシュート、生ハム、アラビアータなど戸惑ったが、何とか写真を見ながらそれぞれ注文した。

当初の計画ではターラントに数泊して南イタリアを廻る予定にしていた。しかし、先にレッチェまで行き、見たい街を縦走して短縮する案に変えた。時間が許せばこのターラントも見たい街だが、レッチェでゆっくりしたいので、すぐに出発した。しかし、このあたりは高低さが無くひたすら平坦で、水の管理さえ上手にすれば豊な地域なのだろう。だが、田畑は乾燥しているようだ。ナビはレッチェに入れてあるはずなのに、なぜかブリンディシを目指している。すこし遠回りだがこれで行こう。

レッチェの街の北側の入り口に共同墓地とサン・ニコル・エ・カタルド教会があり、まずここを見学した。二つのパティオに面して研究所のような施設が有るようだったが、奥の教会は閉まっていた。予約したホテルは南側の新都市に有るらしい。都会なのでは地下駐車場付きのビジネスホテルを予約していた。さすがにそれなりに大きな街であるが、何とかナビの指示でホテルにたどり着いた。ホテルは今までにないような大きなビジネスホテルである。まだ充分に日は高く、チェックインして、地図をもらってすぐに街に飛び出した。

地図によればホテルのあるあたりが新市街で、お城の北が旧市街のようだ。レッチェの石灰岩は加工がしやすく湿気により変色するのが特徴で独特のレッチェ・バロック様式を作り上げているらしい。新市街を抜け、旧市街に入るとお城が修理中で、右に曲がりサンタ・クローチェ聖堂に向かった。何とそこでは結婚式の最中で祝福の人たちと一緒に祝った。石造りの街の結婚式は実に美しい。僕たちは夕陽に照らされ石の色が変容する教会や裏街をすり抜けてドーモ広場に向かった。バロック様式の司教の公邸や新学校に囲まれたドーモ広場で子供達が楽しそうにサッカーをしていた。お祭にはどんな風に変容するのだろうと空想した。中心のVia Vittoria(通り)を覗きながら南に下ると円形劇場跡がある。そろそろ7時も過ぎてお腹も減ってきた。

案内書によるとカステロ(お城)の西に美味しいレストランがあるそうで、訪ねた。中心から外れるとすぐに商店は無くなりちょっと不安になったが、なんとかレストランらしい看板を見つけた。しかし、開店してる様子が無い、通行人に聞くと確かにここがレストランで、かなり美味しいらしい。中に入ると若いボーイさんがいた。「今日は休み?」と聞くと、驚いた事に開店は9時らしく、まだコックさんも来ていないらしい。付近で2時間半も時間を潰せるわけも無く、ここは諦めた。戻りながら何軒かのレストランをのぞいたが、何処もまだ始まっていないようだった。
ちょっと諦めかけて、カステロ(お城)の北を廻った時、奥に赤いテントのバッッファローのマークを掲げた店を見つけた。「ポッソ マンジャーレ?(食事できる?)」いかにも南イタリアの男と言う感じの元気な店主が手をぐるぐる回して「ビエニ クイ(入れ)」と合図した。彼がまくし立てるには、毎日ナポリから肉とチーズを直送している店で最高だ!と言っているらしい。勧められるままに前菜にバッハローのモッツレラチーズをた頼んだ。今までは豆腐のかわりぐらいしか思わなかったが、これが絶品で、思わずバッファローのステーキまで頼んでしまった。イタリアではなぜかステーキは柔らかい子牛ばかりと、魚介類が続いたので、たまには思いっきりハードな肉を食べたくなった。何故ナポリの牧場なのかわからないが、イタリアではブランドなのだろう。ナポリの赤ワインがまた進んでしまった。
始めの計画ではこの辺で連泊の予定だったのだけれどね。長い行程だったが、思ったよりスムースに走れたね。
レッチェのやっと見つけたレストラン、開店していなかったのには痛かったね。でもバッファローの店が見つかって良かった。本にも出ていたけれど、バッファローのモッツアレラは旨かった。
コメント by shinichi — 2009年9月16日 @ 11:09 AM
このあたりの走り方はSINさんの調査力で
本当にスムースだったよ!
さすがでしたね。
南イタリアでは夕食は9時過ぎからなのですかね?
バファローのチーズ又食べたいね。
コメント by boss — 2009年9月17日 @ 11:36 AM